20系客車 (Part3)
【20系客車 Part 123 】 【HOME


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◆ナハ20
 ナハ20 1(日本車輌製)
51, 52(日立製作所製)
 寝台特急「あさかぜ」の運転開始とともに登場した3等車(後の2等車→普通車)で、1958(昭和33)年に3両製造された。車号は製造会社別に区分されており、日本車輌製は0番代、日立製作所製は50番代となっている。寝台車各形式と共通の車体断面形状のため頭上空間が広々で、 20系客車各形式の車体構造を有する座席車で 設備を組み合わせた構造となっている。冷房装置AU21と冷房用ディーゼル発電機を床下に吊り下げており、座席部分の床下が100mmかさ上げられて冷房用ダクトが設けられている。 側窓は各席ごとに狭窓が並んでおり(定員64名)、後位には売店と物置が設置されている。品川に新製配置されデラックス「あさかぜ」で使用され、その後尾久、青森に転属し寝台特急「はくつる」「ゆうづる」で使用されたが、1971〜1972(昭和46〜47)年に全車3両が全面改装してB寝台車ナハネ20形500番代に改造され形式消滅した。

ナハ20 52
ナハ20 52(東シナ 宮原操車場、1958年 9月28日

 写真::奥野利夫氏より提供

 <車両履歴>
  ナハ20 52  (1958年/新製)
    
  ナハネ20 511 (1971年/改造)
    ↓
   −−−   (1976年/廃車)



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◆ナハ21
 ナハ21 1〜16(旧ナロネ21100番代
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◆ナハフ20
 ナハフ20 1〜6(日本車輌製)
51〜53(日立製作所製)
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◆ナハフ21
 ナハフ20 1〜4(日本車輌製)
51〜56(日立製作所製)
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◆マニ20
 マニ20 1(日本車輌製)
51, 52(日立製作所製)
 寝台特急「あさかぜ」の運転開始とともに登場した電源装置付き荷物車で、1958(昭和33)年に3両製造された。車号は製造会社別に区分されており、日本車輌製は0番代、日立製作所製は50番代となっている。20系客車の冷暖房などのサービス用電源を供給するための電源装置を搭載しており、車体長は17.5mと他車に比べ短く、屋根上にはラジエーターや排気口が取り付けられた特徴的な外観となっている。室内配置は前位から順に荷物室車掌室、荷物室(積載荷重は3t)、便所・技術員室、機関室、車掌室となっており、機関室にはディーゼル機関 DMF31S-G(340PS/1800rpm)と発電機 PAGIA(250kVA)を組み合わせた発電装置が2基搭載され、三相60Hz/600Vの電力を編成全車に給電できるようになっている。台車はコイルバネのTR54を使用している。デラックス『あさかぜ』で使用され、その後は寝台特急「あかつき」「日本海」「ゆうづる」などで使用されたが、昭和52年(1977)に廃車となり形式消滅した。

マニ20 52
マニ20 52(東シナ 宮原操車場、1958年 9月28日

 写真:奥野利夫氏より提供

 <車両履歴>
  マニ20 52 (1958年/新製)
    
   −−− (1977年/廃車)



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◆カニ21 (カヤ21)
 カニ21 1〜21, 25〜27(日本車輌製)
51, 52(日立製作所製)
122〜124(日本車輌製)
 カヤ21 2, 4, 5, 7〜13, 15〜17, 19〜21(旧カニ21)
122, 123(旧カニ21)
 寝台特急「さくら」の運転開始とともに登場した電源装置付き荷物車で、1959〜1970(昭和34〜45)年に29両製造された。その後、1976〜1978(昭和51〜53)年に20両が急行転用のためにカヤ21形に改造されている。
 カニ21 1〜21, 25〜27, 51, 52は 寝台特急「さくら」の運転開始とともに登場したグループで、1959〜1970(昭和34〜45)年に26両製造された。車号は製造会社別に区分されており、日本車輌製は0番代、日立製作所製は50番代となっている。マニ20形と同様に電源装置付きの荷物車となっているが、他車と同様に車体長が20.5mに延長され、荷物室の積載荷重が5tに増加している。室内配置は前位から順に荷物室車掌室、荷物室、便所・技術員室、機関室、車掌室となっており、機関室にはディーゼル機関 DMF31S-G(340PS)と発電機 PAGIA(250kVA)を組み合わせた発電装置が2基搭載されている。後に自動監視設備付きで増備された100番代(カニ21 122〜124)が好調だったため、全車とも電源装置に自動監視設備を付加し電源装置が無人化された。台車はマニ20形と同様にコイルバネのTR54Aを使用している。尾久、品川、向日町、下関に新製配置され四国を除く全国の寝台特急などで使用されたが、特急運用の縮小化と急行転用などにより 16両が1976〜1978(昭和51〜53)年にカヤ21形0番代へ改造され、残りの10両も1985(昭和60)年までに廃車となり形式消滅した。

 カニ21 122〜124は 電源装置の無人化のために当初から自動監視設備付きで増備されたグループで、1970(昭和45)年に日本車輌で3両製造された。電源装置付き荷物車は これまで技術員が添乗が機関の起動や切換作業、故障時の処置を行なってきたが、発電装置の技術開発と自動監視設備により技術員が不要となった。秋田に配置され上野〜青森間などの寝台特急「あけぼの」などに使用されたが、1977〜1978(昭和52〜53)年に2両がカヤ21形100番代に改造され、残りの1両も1985(昭和60)年に廃車となり形式消滅した。

 カヤ21 2, 4, 5, 7〜13, 15〜17, 19〜21, 122, 123は 急行転用のためにカニ21形を改造した職用車で、1976〜1978(昭和51〜53)年に大宮、高砂、幡生工で20両改造された。改造では 種車の荷物室に大形のコンプレッサー(C3000)と元空気だめを設置して、特急専用機以外(元空気だめ管引通しを持たない機関車)での牽引を可能としている。車号はカニ21形時代の番号を踏襲している。尾久、宮原、下関などに配置され東京・大阪〜九州間などの急行に使用され、JR移行後も引き続き臨時列車などで使用されたが、1998(平成10)年までに廃車となり形式消滅した。

カヤ21 19
カヤ21 19(大ミハ
長崎運転所、1993年 1月 2日

 <車両履歴>
  カニ21 19 (1968年/新製)
    ↓
  カヤ21 19 (1976年/改造)
    
   −−− (1996年/廃車)
カヤ21 122
カヤ21 122(大ミハ
長崎運転所、1993年 1月 2日

 <車両履歴>
  カニ21 122 (1970年/新製)
    ↓
  カヤ21 122 (1978年/改造)
    
   −−−  (1995年/廃車)



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◆カニ22
 カニ22 1〜3(日本車輌製)
51〜53(日立製作所製)
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◆マヤ20
 マヤ20 1〜3
10〜12
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《参考文献》
 ・鉄道ピクトリアル: ‘特急客車の改造’1968-11(No.216)
 ・鉄道ピクトリアル: 「特集 20系固定編成客車」1985-3(No.444)
 ・鉄道ファン: 「特集:20系 "ブルートレイン"」1978-1(No.201) 交友社
「20系特急形客車 最後の特集」1993-11(No.391)
 ・「100年の国鉄車両2」1974 交友社
 ・「国鉄車両形式集8 客車 貨車」1987 山と渓谷社
 ・「国鉄特急編成史 機関車・客車編」1999 弘済出版社
 ・「JR気動車客車編成表」各年版 ジェー・アール・アール
 ・「JR全車輌ハンドブック」各年版 ネコ・パブリッシング

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