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クハ715-7
クハ715-7(本ミフ  博多駅、1988年 2月23日
クハ715形0番代(クハ715-1〜10)
 長崎本線・佐世保線の旧形客車・ディーゼル列車の置換用としてクハネ581形を種車として改造した偶数向き(長崎方)の制御車(Tc)で、1983〜1984(昭和58〜59)年に松任、小倉工で10両が改造された。改造では、寝台設備および1位側の乗務員室と物置を撤去し、700mm幅の2枚折戸の出入口を後位寄りに増設して片側あたり2ヵ所とし、座席は車体中央部の6ボックス分のみクロスシートを残してロングシートとしている。運転室後部の機械室には150kVAのMH93A-DM55A電動発電機(MG)とMH113A-C2000MA空気圧縮機(CP)が存置されている。419系のクハ419形と同様に定員が70名(うち座席44名)と、サハネ581改造車のクハ715形100番代などに比べて少なくなっている。後位側の便所は2ヵ所のうち1ヵ所を閉鎖して、洗面台については撤去せず化粧板で塞がれている。車体側面の寝台小窓は当初埋められず残されたが、後年改造により埋められた。冷房装置は種車のまま屋根上にAU15を8台搭載し、台車は種車のTR69Dを使用している。南福岡に配置されて4両を基本編成として長崎本線・佐世保線を中心に使用されたが、1998(平成10)年までに全車廃車され区分消滅した。


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