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オハフ61 590
オハフ61 590(四コチ   後免駅、1986年 2月28日
オハフ61形0番代(オハフ61 1〜795)
 大正期に製造された木製大形客車(ナハ22000系など)を種車に鋼体化改造した座席緩急車で、1950〜1956(昭和25〜31)年に土崎、長野、名古屋、高砂、幡生、小倉工で795両改造された。改造では 木製客車の台枠・台車・連結器等を利用してスハ42形に準じた車体を新製しているが、車体は完全切妻形となっており、車掌室は出入台より外側に設けられ 車掌室側妻面には後方監視用窓が設けられている。座席は 定員増のためにシートピッチを1,335mmと狭くしたクロスシートとなっており(スハ42形は1,455m)、シートの背ズリはモケットを省略した板張りとなっている(定員88名)。水タンクは床下に設置されており(先に登場したオハ60形は天井に設置)、台車は種車の木製客車のTR11を再利用している。1965〜1968(昭和40〜43)年に21両が一部ロングシート化してオハフ61形1500番代に改造され、1965(昭和40)年に10両が北海道向けのオハフ62形に改造され、さらに1969(昭和44)年に2両が山陽本線(兵庫〜和田岬間、通称和田岬線)用のオハフ64形に改造された。その他に 1961〜1967(昭和36〜42)年に気動車キクハ45形(3両)、救援車オエ61形0番代(1両)、職用車オヤ60形(5両)へそれぞれ改造された。全国各地のローカル輸送などに使用されたが、JR移行直前の1986(昭和61)年までに全車廃車となり形式消滅した。


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