キハ185系
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◆キハ185
 キハ185- 1〜26(便所付き)
1001〜1018(便所なし)
1〜8, 10, 15, 16(特急「ゆふ」「あそ」用、便所付き)
1001, 1004, 1008, 1011, 1012(特急「ゆふ」「あそ」用、便所なし)
3009, 3013(旧キハ1850番代、一般車化改造車、便所付き)
3102, 3103, 3105〜3107, 3109, 3110, 3113(旧キハ1851000番代、一般車化改造車、便所なし)
  キロハ186形とともに四国向けとして登場した特急形気動車の先頭座席車で、1986〜1988(昭和61〜63)年に49両製造された。
 キハ185-1〜26, 1001〜1018は キロハ186形とともに四国向けに登場した先頭座席車で、1986〜1988(昭和61〜63)年に日本車輌、新潟鉄工所、富士重工業で便所付きの0番代 26両、便所なしの1000番代 18両、合計44両製造された。国鉄初の本格的ステンレス製気動車で、軽量化や省力化を考慮した基本設計となっている。先頭部は短編成化や分割併合などの効率的な運用ができるように正面貫通形となっており、先頭部は曲面ガラスを採用したFRP製ユニットで、客室からの展望を考慮して運転室助手席側の前面ガラスが上下に大きくなっている。客室は収納式テーブル付きの回転リクライニングシートで、0番代は後位側に水タンク、便所と洗面所を設置している(0番代:定員60名、1000番代:定員64名)。冷房装置は 短編成化に対応するため駆動用機関で空気圧縮機を駆動して屋根上のAU26と直結する方式が採用しており、従来の特急形気動車のように機械室は設けられていない。駆動用機関はキハ37形で使用された直接噴射式のDMF13Sを横形に変更したDMF13HS(250PS/2000rpm)を2台搭載しており、台車はボルスタレスのDT55を使用している。高松に配置され 四国内の特急列車で使用されたが、振子式2000系気動車の登場や電化区間の進展により余剰となり、1992(平成4)年に16両がJR九州へ譲渡され、1999〜2000(平成11〜12)年に10両がキハ185形3000番代またはキハ185形3100番代へ改造された。現在、JR四国では高松に18両在籍し 特急「うずしお」「剣山」「むろと」などで使用されている。

 キハ185-1〜8, 10, 15, 16, 1001, 1004, 1008, 1011, 1012は JR四国より購入したキハ185形をJR九州において改造したグループで、1992(平成4)年に小倉工および鹿児島車両所で16両改造された(車番の変更なし)。改造では 室内のリニューアルと外部デザインの変更などが行われたが、キハ185-2, 4, 6, 8, 10, 16については客室後位寄りに車販準備室と電話室が設置された(定員52名)。当初、筑豊(配置は竹下)、熊本に配置され 特急「ゆふ」「あそ」でそれぞれ使用されたが、現在は豊肥久大(大分)に在籍し 特急「ゆふ」「あそ」で共通に使用されている。

 キハ185-3009, 3013, 3102, 3103, 3105〜3107, 3109, 3110, 3113は 老朽化したキハ58・キハ65形の置換用として余剰となったキハ185形を一般車化改造したグループで、1999〜2000(平成11〜12)年に多度津工で10両改造された。改造では 一般形気動車との連結のために特殊ジャンパ連結器や機器予熱回路などを新設し、室内は リクライニングの固定化、シート背面の収納式テーブルの撤去などが行われた。また、正面貫通扉の愛称表示部に行先表示器が取り付けられ、塗色も「剣山」色に赤帯が1本追加された。松山に配置され キハ58・キハ65形とともに予讃線、内子線で使用されている。

キハ185-1008
キハ185-1008(分オイ
亀川駅、1994年 5月 4日

 <車両履歴>
  キハ185-1008 (1986年/新製)
    ↓
   −−−   (1992年/譲渡)



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◆キハ186
 キハ186- 3, 5〜7
 JR四国より購入したキロハ186形をJR九州において格下げ・出力増強改造した中間座席車で、1992(平成4)年に小倉工で4両改造された。改造では 前位側床下の冷房用電源ユニットを撤去して駆動用機関 DMF13HS(250PS/2000rpm)を2台に増設し、前位側の従台車に減速機を取り付けて動台車化した(TR240→DT55)。室内は 車体中央部の仕切りを残したまま内装をリニューアルし、旧普通室の座席は転換クロスシートから回転リクライニングシートに交換しているが(定員56名)、シーピッチは種車のままで 前位側半室(旧グリーン室)は1160mm、後位側の半室(旧普通室)は1020mmとなっている(キハ185形のシーピッチは940mm)。当初、筑豊(配置は竹下)、熊本に配置され 特急「ゆふ」「あそ」でそれぞれ使用されたが、現在は豊肥久大(大分)に在籍し 特急「ゆふ」「あそ」で共通に使用されている。

キハ186-3
キハ186-3(分オイ
亀川駅、1994年 5月 4日

 <車両履歴>
  キロハ186-3 (1986年/新製)
    ↓
   −−−  (1992年/譲渡)
    ↓
  キハ186-3  (1992年/改造)



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◆キロハ186
 キロハ186- 1〜8
SORRY 準備中につき、暫くお待ち下さい。


《参考文献》
 ・鉄道ピクトリアル: 「新車年鑑 1987年版」1987-5 増刊(No.480) 鉄道図書刊行会
「新車年鑑 1993年版」1993-10 増刊(No.582)
「新車年鑑 2000年版」2000-10 増刊(No.692)
「特集 キハ183・185系」1994-12(No.599)
 ・鉄道ファン: ‘新車ガイド1:キハ185系デビュー’1986-12(No.308) 交友社
 ・RAILFAN: ‘キハ185系の活躍’2000-7(No.572) 鉄道友の会
 ・「国鉄車両形式集2 気動車」1987 山と渓谷社
 ・「キハ58と仲間たち」1995 ネコ・パブリッシング
 ・「国鉄特急編成史 電車・気動車編」2000 弘済出版社
 ・「JR気動車客車編成表」各年版 ジェー・アール・アール
 ・「JR全車輌ハンドブック」各年版 ネコ・パブリッシング

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