24系客車 (Part1)
【24系客車 Part 1 234  】 【HOME


TOPPREVNEXTBOTTOM A寝台車

◆オロネ24
 オロネ24 1〜9
101〜103(旧オロネ140番代
501(旧オハネ240番代、「北斗星」用)
 24系寝台車の量産開始とともにオハネ24形オハネフ24形オシ24形マヤ24形とともに登場したA寝台車で、1973(昭和48)年に9両製造された。その後、1982〜1991(平成元〜3)年にオロネ24 形100番代(3両)と「北斗星」用のオロネ24 形500番代(1両)が登場している。
 オロネ24 1〜9は 寝台特急「あかつき」「彗星」の24系化により新製されたグループで、1973(昭和48)年に富士重工業で9両製造された。20系客車ナロネ21形や14系寝台車オロネ14形と同様に中央通路を挟んで左右に上下2段寝台を線路方向に7区画ずつ配列したプルマン構造の開放寝台となっている(定員28名)。前位側には便所・洗面所が設けられ、後位(出入台)側には更衣室、喫煙室、物置と車掌室が設けられている。冷房装置は屋根上の車端部にAU76を2台搭載しており、台車は20系客車のTR55を基本に新設計された。向日町に新製配置され大阪〜九州間の寝台特急「あかつき」「彗星」で使用され、その後は「はやぶさ」「富士」「出雲」に使用されたが(品川へ転属)、1976(昭和51)年にA個室寝台車オロネ25形が東京〜九州間の寝台特急へ投入されたため「ゆうづる」「あけぼの」へ転用された(青森へ転属)。その後も「あけぼの」「出羽」などで使用されたが、JR移行後の1995(平成3)年に1両が「あけぼの」用のスロネ24形550番代へ改造され、残った4両は引き続き寝台特急「日本海」と寝台急行「銀河」で使用されている。

 オロネ24 101〜103は 寝台特急「出雲」用の1人用個室A寝台車「シングルデラックス」としてオロネ14形0番代を改造したグループで、1991(平成3)年に後藤車両所で3両改造された。改造では 種車の寝台を全て撤去してスロネ24形300番代と同様に洗面台やAV装置を備えた個室を10室設けており、車内配置は前位から順に脱衣室・シャワー室・自動販売機・便所、温水タンク室、1人用個室(シングルデラックス:10室)、出入台となっている。出雲に配置され 寝台特急「出雲」などで使用されたが、JR移行後は 1995(平成3)年に1両が「あけぼの」用のスロネ24形550番代へ改造され、現在は東京〜大阪間の寝台急行「銀河」で使用されている。

 オロネ24 501は JR東日本において寝台特急「北斗星」用の2人用個室A寝台車「ツインデラックス」としてオハネ24形0番代を改造したグループで、1989(平成元)年に大宮工で1両改造された。改造では 種車の寝台を全て撤去して洗面台やAV装置を備えた個室を8室設けており、オロネ25形500番代に準じた車内配置は前位から順に便所・物置・自動販売機、2人用個室(ツインデラックス:8室)、出入台となっている。尾久に配置され、現在は上野〜札幌間の寝台特急「北斗星」で使用されている。

オロネ24 2
オロネ24 2(盛アオ
弘前駅、2002年 8月13日

 <車両履歴>
  オロネ24 2 (1973年/新製)
オロネ24 103
オロネ24 103(大ミハ
大阪駅、2001年 2月25日

 <車両履歴>
  オロネ14 10 (1972年/新製)
    ↓
  オロネ24 103 (1961年/改造)
オロネ24 501
オロネ24 501(札サウ
福島駅、2002年 8月12日

 <車両履歴>
  オハネ24 24 (1973年/新製)
    ↓
  オロネ24 501 (1989年/改造)



TOPPREVNEXTBOTTOM A寝台車

◆スロネ24
 スロネ24 551〜553(旧オロネ240番代、100番代、オハネ240番代、「あけぼの」用)
準備中につき、暫くお待ち下さい。



TOPPREVNEXTBOTTOM A寝台車

◆オロネ25
 オロネ25 1〜12
301〜305(旧オハネ140番代、「あさかぜ」「瀬戸」用)
501〜506(旧オハネ140番代、「北斗星」用)
551(旧オハネ14500番代、「北斗星」用)
701〜703(旧オロネ250番代、「あさかぜ」用)
 老朽化した北海道向け一般形客車の置換用としてオハフ51形とともに登場した座席車で、1978〜1982(昭和53〜57)年に62両製造された。
 オロネ25 1〜12は 寝台特急「はやぶさ」「富士」「出雲」の24系25形化により新製されたグループで、1976〜1978(昭和51〜53)年に新潟鉄工業、富士重工業で12両製造された。1986〜1987(昭和61〜62)年に3両が「あさかぜ」用のオロネ25形700番代へ改造され、

 オロネ25 301〜305は JR西日本において寝台特急「あさかぜ」「瀬戸」用の1人用個室A寝台車「シングルデラックス」としてオハネ25形100番代を改造したグループで、1990(平成2)年にで5両改造された。改造では 種車の寝台を全て撤去して洗面台やAV装置を備えた個室を10室設けており、車内配置は前位から順に脱衣室・シャワー室・自動販売機・便所、温水タンク室、1人用個室(シングルデラックス:10室)、出入台となっている。5両とも下関に配置され 寝台特急「あさかぜ」「瀬戸」で使用されたが、1998(平成10)年7月に「瀬戸」が電車化されたため2両が京都へ転属となり、現在は東京〜下関間の寝台特急「あさかぜ」と大阪〜函館間の寝台特急「日本海」で使用されている。

 オロネ25 501〜506スハネフ15形とともに新製されたグループで、1978〜1982(昭和53〜57)年に新潟鉄工所、富士重工業で3両製造された。基本設計はオハネ14形0番代と同様となっているが、台車は耐寒耐雪構造のTR230Aとなっており、車軸発電機は歯車駆動方式のものを装備している。定員は座席67名、立席25名で、外部塗色は赤2号となっている。北海道内各地で運用されたが、1988(昭和63)年に津軽海峡線用として3両がオロネ25形350番代に改造され、その他の車両は客車列車の気動車化や電車化に伴う大量廃車により1994(平成6)年までに区分消滅となった。

 オロネ25 551はオハネ14形500番代とともに新製されたグループで、1989(平成元)年に  で1両改造された。基本設計はオハネ14形0番代と同様となっているが、台車は耐寒耐雪構造のTR230Aとなっており、車軸発電機は歯車駆動方式のものを装備している。定員は座席67名、立席25名で、外部塗色は赤2号となっている。北海道内各地で運用されたが、1988(昭和63)年に津軽海峡線用として3両がオロネ25形350番代に改造され、その他の車両は客車列車の気動車化や電車化に伴う大量廃車により1994(平成6)年までに区分消滅となった。

 オロネ25 701〜703は津軽海峡線用の増備車として改造されたグループで、1988(昭和63)年に五稜郭車両所で9両改造された。改造ではオハ50形5000番代と同様に転換シート化、青函トンネル内の列車位置表示装置の取り付けなどが行われ、さらに分散形冷房装置(AU51)の取り付けなどが行われた。改造当初は110km/h運転に非対応であったが、1997(平成9)年に24系客車のTR217F(廃車発生品)と台車交換し、A級ブレーキ弁が追加されたため 110km/h運転対応となった。外部塗色は青色に白帯で、現在も津軽海峡線の快速「海峡」で使用されている。

オロネ25 2
オロネ25 2(盛アオ
弘前駅、2002年 8月13日

 <車両履歴>
  オロネ25 2 (1973年/新製)
オロネ25 103
オロネ25 103(大ミハ
大阪駅、2001年 2月25日

 <車両履歴>
  オロネ14 10 (1972年/新製)
    ↓
  オロネ25 103 (1961年/改造)
オロネ25 501
オロネ25 501(札サウ
福島駅、2002年 8月12日

 <車両履歴>
  オハネ24 24 (1973年/新製)
    ↓
  オロネ25 501 (1989年/改造)



TOPPREVNEXTBOTTOM A寝台車

◆スロネ25
 スロネ25 551〜553(旧オハネ250番代、「トワイライトエクスプレス」用)
 「トワイライトエクスプレス」用の1人用個室A寝台「ロイヤル」と2人用個室A寝台「スイート」の合造車として改造されたA寝台車(ロイヤル・スイート合造車)で、1990〜1991(平成2〜3)年に鷹取工で3両改造された。寝台設備などは先に登場したスロネフ25形500番代に準じたものになっており、20系客車ナハネ20形を基本にグレードアップした3段式B寝台となっており、寝台幅が52cmから70cmと広くなり、寝台中段には寝台自動昇降装置が取り付けられている(定員48名→2段寝台改造車は32名)。冷房装置は屋根上の車端部にAU76を2台搭載しており、台車は種車のを使用している。宮原に在籍し 大阪〜札幌間の寝台特急「トワイライトエクスプレス」に使用されている。

スロネ25 18
スロネ25 18(大ミハ
長崎運転所、1993年 4月30日

 <車両履歴>
  オハネ25 52 (1974年/新製)
    ↓
  スロネ25 501 (1990年/改造)



TOPPREVNEXTBOTTOM A寝台緩急車

◆スロネフ25
 スロネフ25 551〜553(旧オハネ250番代、オハネフ250番代、「トワイライトエクスプレス」用)
 「トワイライトエクスプレス」用の1人用個室A寝台「ロイヤル」と2人用個室A寝台「スイート」の合造車として改造されたA寝台緩急車(ロイヤル・スイート合造車)で、1989〜1991(平成元〜3)年に鷹取工で3両改造された。寝台設備は 台車は種車のを使用している。宮原に在籍し 大阪〜札幌間の寝台特急「トワイライトエクスプレス」に使用されている。

スロネフ25 18
スロネフ25 18(大ミハ
長崎運転所、1993年 4月30日

 <車両履歴>
  オハネ25 87  (1976年/新製)
    ↓
  スロネフ25 501 (1989年/改造)



TOPPREVNEXTBOTTOM A寝台B寝台車

◆オロハネ24
 オロハネ24 501(旧オハ140番代、「北斗星」用)
551〜554(旧オハネ240番代、「北斗星」用)
 用としてスハネフ15形とともに登場したB寝台車で、1992〜1999(平成4〜11)年に1両が「北斗星」用のオロハネ24形350番代に改造され、オロハネ24形550番代が4両改造編入されている。
 オロハネ24 501はJR東日本において寝台特急「北斗星」用のとしてオハ14形0番代を改造したグループで、1989(平成元)年に大宮工で1両改造された。寝台設備は同時期に改造されたオロハネ25形500番代と同様にとなっており、。冷房装置は屋根上の車端部にを2台搭載しており、台車はTR217Cを使用している。尾久に配置され上野〜札幌間の寝台特急「北斗星」などに使用されている。

 オロハネ24 551〜554は JR東日本において寝台特急「北斗星」用のとしてオハネ24形0番代を改造したグループで、1989(平成元)年に大宮工で1両改造された。改造では 種車の寝台を全て撤去して、長手方向にベッドを配置した1人用個室(ロイヤル)を中央に--室設けている。車内配置は前位から順に便所・洗面所、1人用個室(ソロ:28室)、出入台となっている。尾久に配置され上野〜札幌間の寝台特急「北斗星」などに使用されている。

オロハネ24 18
オロハネ24 501(東オク
福島駅、2002年 8月12日

 <車両履歴>
  オハ14 186   (197-年/新製)
    ↓
  オロハネ24 501 (1989年/改造)
オロハネ24 551
オロハネ24 551(東オク
福島駅、2002年 8月12日

 <車両履歴>
  オハネ24 28  (1978年/新製)
    ↓
  オロハネ24 551 (1989年/改造)



TOPPREVNEXTBOTTOM A寝台B寝台車

◆オロハネ25
 オロハネ25 501〜503(旧オハネ250番代、「北斗星」用)
551〜554(旧オハネ14500番代、オハネ250番代「北斗星」用)
555〜558(旧オハネ14500番代、「北斗星」用)
 用としてスハネフ15形とともに登場したB寝台車で、1978(昭和53)年に42両製造された。その後、1992〜1999(平成4〜11)年に3両が「あかつき」用のオロハネ25形350番代に改造され、「さくら」用のオロハネ25形1000番代(5両)、「さくら」「富士」用のオロハネ25形2000番代(5両)が改造編入されている。
 オロハネ25 501〜503はJR東日本において寝台特急「北斗星」用の1人用個室A寝台「ロイヤル」と1人用個室B寝台「ソロ」の合造車としてを改造したグループで、1988(昭和63)年に大宮工で3両製造された。青森、尾久に配置され、上野〜札幌間の寝台特急「北斗星」などに使用されている。

 オロハネ25 551〜554は JR北海道において寝台特急「北斗星」用の1人用個室A寝台「ロイヤル」と2人用個室B寝台「デュエット」の合造車としてオハネ25形0番代およびオハネ14形500番代を改造したグループで、1988〜1989(昭和63〜平成元)年に苗穂工で4両改造された。札幌に配置され、寝台特急「北斗星」で使用されている。
 
 オロハネ25 555〜558は JR北海道において寝台特急「北斗星」用の1人用個室A寝台「ロイヤル」と1人用個室B寝台「ソロ」の合造車としてオハネ25形0番代およびオハネ14形500番代を改造したグループで、1989〜1990(平成元〜2)年に苗穂工、五稜郭車両所で4両改造された。札幌に配置され、寝台特急「北斗星」で使用されている。

オロハネ25 501
オロハネ25 501(東オク
福島駅、2002年 8月12日

 <車両履歴>
  オハネ25 22  (1974年/新製)
    ↓
  オロハネ25 501 (1988年/改造)
オロハネ25 555
オロハネ25 555(札サウ
福島駅、2002年 8月12日

 <車両履歴>
  オハネ14 78  (1972年/新製)
    ↓
  オハネ14 512  (1983年/改造)
    ↓
  オロハネ25 551 (1988年/改造)


《参考文献》
 ・鉄道ピクトリアル: 「新車年鑑 1984年版」1984-10 増刊(No.438) 鉄道図書刊行会
「新車年鑑 1985年版」1985-5 増刊(No.448)
「新車年鑑 1990年版」1990-10 増刊(No.534)
「特集 14・24系寝台車 (I)」1991-8(No.547)
「特集 14・24系寝台車 (II)」1991-9(No.548)
「新車年鑑 1991年版」1991-10 増刊(No.550)
「新車年鑑 1993年版」1993-10 増刊(No.582)
「新車年鑑 1998年版」1998-10 増刊(No.660)
「新車年鑑 2000年版」2000-10 増刊(No.692)
 ・鉄道ファン: 「特集:ブルートレイン+客車列車」1996-2(No.418) 交友社
「特集:ブルートレイン事情」1997-6(No.434)
 ・Rail Magazine: 「客車列車 世紀末を走る。」2000-10(No.205) ネコ・パブリッシング
 ・「100年の国鉄車両2」1974 交友社
 ・「国鉄車両形式集8 客車 貨車」1987 山と渓谷社
 ・「国鉄特急編成史 機関車・客車編」1999 弘済出版社
 ・「JR気動車客車編成表」各年版 ジェー・アール・アール
 ・「JR全車輌ハンドブック」各年版 ネコ・パブリッシング

HOME】 【24系客車 Part 1 234  】 (C)Copyright 1999-2005 Masahiro Ito.
All rights reserved.