24系客車 (Part4)
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06. 1.13 改訂

◆オハ25
 オハ25 301〜303(旧オハ120番代、「瀬戸」「あさかぜ」用)
501〜504(旧オハネ250番代、「北斗星」用)
551(旧オハネ14500番代、「北斗星」用)
551〜553(旧オロネ140番代、オハネ150番代、「トワイライトエクスプレス」用)
 オハ25 301〜303は JR西日本において寝台特急「瀬戸」「あさかぜ 3/2号」用としてオハ12形を改造したラウンジカーで、1989〜1990(平成元〜2)年に幡生車両所で3両改造された。車内配置は前位から順に出入台、脱衣室・シャワー室・水タンク室、ラウンジ(ソファー、カウンターテーブル、サービスカウンター)、出入台、自動販売機コーナーとなっている。冷房装置は種車のAU13Aを4台搭載し、台車はTR217Bを使用している。同時に登場したSIV電源装置付きのスハ25形300番代とともに下関に配置され 東京〜高松・下関間の寝台特急「瀬戸」「あさかぜ 3/2号」で使用されたが、1両が1991(平成3)年にSIV電源装置を取り付けてスハ25形300番代に再改造され、さらに1998(平成10)年7月に「瀬戸」が電車化された際に「あさかぜ」用のラウンジカーをスハ25形300番代に形式統一したため、余剰車となり同年に全車廃車されて区分消滅した。

 オハ25 501〜504は JR東日本において寝台特急「北斗星」用のロビーカーとしてオハネ25形0番代を改造したグループで、1988〜1989(昭和63〜平成元)年に大宮、大船工で4両改造された。改造では 中央部にソファー、回転チェアを配したロビーを設け、後位側にスハネ24形700番代と同様のシャワーユニットを設置し、車内配置は 前位から順に自動販売機コーナー、ロビー、脱衣室・シャワー室、機器室(水タンク)、出入台となっている。1988(昭和63)年に登場した3両(オハ25 501〜503)は青森に暫定配置されたが、同年3月の寝台特急「北斗星」の運転開始に伴い尾久へ転属し、その後1両(オハ25 504)が増備され、現在は寝台特急「北斗星 3/4号」とJR北海道/東日本の共同運行の「北斗星 81/82号」(季節列車)で使用されている。

 オハ25 551は JR北海道において寝台特急「北斗星 3/4号」用のロビーカーとしてオハネ14形500番代を改造したグループで、1989(平成元)年に五稜郭車両所で1両改造された。改造では 先に登場したJR東日本のオハ25形500番代と同様に中央部にロビーを設け、後位側にシャワーユニットを設置しているが、側窓を1,580mm幅に拡大し眺望性を向上させている。車内配置は 前位から順に自動販売機コーナー、ロビー、脱衣室・シャワー室、機器室(水タンク)、出入台となっている。札幌に配置され 上野〜札幌間の寝台特急「北斗星 3/4号」で使用されたが、現在は「北斗星 81/82号」(季節列車)で使用されている。

 オハ25 551〜553は JR西日本において寝台特急「トワイライトエクスプレス」用のサロンカー「サロン・デュ・ノール」としてオロネ14形0番代オハネ15形0番代を改造したグループで、1989〜1991(平成元〜3)年に鷹取工で3両改造された。改造では 種車の寝台を全て撤去して大型曲面ガラス窓を持つサロン室を設け、日本海を眺望できるように配置されている。後位側にはシャワーユニットを設置しており、車内配置は 前位から順に従業員用便所・洗面所・収納庫・電話室、サロン、自動販売機コーナー、脱衣室・シャワー室、機器室(水タンク)、出入台となっている。宮原に配置され、大阪〜札幌間の寝台特急「トワイライトエクスプレス」で使用されている。

オハ25 302
オハ25 302(広セキ
高松駅、1994年10月11日

 <車両履歴>
  オハ12 31 (1970年/新製)
    ↓
  オハ25 302 (1990年/改造)
    
   −−−  (1998年/廃車)
オハ25 551
オハ25 551(札サウ
函館駅、2002年 8月15日

 <車両履歴>
  オハネ14 71 (1972年/新製)
    ↓
  オハネ14 517 (1983年/改造)
    ↓
  オハ25 551  (1989年/改造)



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◆スハ25
 スハ25 301, 302(旧オハ120番代、「瀬戸」「あさかぜ」用)
303(旧オハ25300番代←オハ120番代、「瀬戸」「あさかぜ」用)
 寝台特急「瀬戸」「あさかぜ 3/2号」用としてオハ12形オハ25形300番代を改造したSIV電源装置付きラウンジカーで、1989〜1991(平成元〜3)年に幡生車両所で3両改造された。改造では 種車の座席を全て撤去してオハ25形300番代と同様にシャワー室とラウンジを設け、後位側には容量250kVAの静止形電力変換装置(SIV)を2台搭載しており、車内配置は前位から順に出入台、脱衣室・シャワー室・水タンク室、ラウンジ(ソファー、カウンターテーブル、サービスカウンター)、SIV機器室、自動販売機コーナーとなっている。屋根上にはパンタグラフ PS16を2基搭載し、冷房装置は種車のAU13Aを3台搭載している。床下には変圧器、抵抗器などの電源関連機器を増設しており、台車はTR217Bを使用している。同時に登場したオハ25形300番代とともに下関に配置され 東京〜高松・下関間の寝台特急「瀬戸」「あさかぜ 3/2号」で使用されたが、1998(平成10)年7月に「瀬戸」が電車化され、2005(平成17)年3月に「あさかぜ」が廃止されたため運用を離脱している。

スハ25 302
スハ25 302(広セキ
高松駅、1992年12月27日

 <車両履歴>
  オハ12 351 (1978年/新製)
    ↓
  スハ25 302 (1989年/改造)



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◆オハフ25
 オハフ25 901
準備中につき、暫くお待ち下さい。



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◆マニ24
 マニ24 501, 502(旧マニ500番代、「北斗星」用)
準備中につき、暫くお待ち下さい。



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◆カニ24
 カニ24 1〜25
101〜116(貫通形)
501〜509(旧カニ240番代、「北斗星」用)
510, 511(旧カニ24100番代、「北斗星」用)
 24系客車のサービス用電源を供給するために電源装置を搭載した荷物車で、1974〜1980(昭和49〜55)年に41両が製造された。基本番代は非貫通形で登場したが、1977(昭和52)年以降に製造された100番代は貫通形に変更されている。その後、「北斗星」用に耐寒耐雪改造が行われカニ24 形500番代(11両)が登場している。
 カニ24 1〜25は 寝台特急「あかつき」「彗星」の24系25形化により登場したグループで、1974〜1976(昭和49〜51)年に新潟鉄工所、富士重工業、日本車輌で25両製造された。基本構造は先に登場したマヤ24形(後のカヤ24形)と同様となっているが、積載荷重 3tの荷物室が設置されたため、車体長がマヤ24形に比べ1.5m延長されて18.5mとなっている。後位側妻面の形状はマヤ24形と同様に非貫通形となっているが、飾り帯がステンレス製に変更されている。カニ24 9〜25は妻面裾部のマイクロスカートを廃止している。機関室にはディーゼル機関 DMF31Z-G(430PS/1200rpm)と発電機 DM95(300kVA)を組み合わせた発電装置を2基搭載しており、三相60Hz/440Vの電力を編成全車に給電できるようになっている(マヤ24形と同じ)。台車はコイルバネのTR66Bを使用している。品川、宮原、向日町に配置され 東京・大阪〜九州間の寝台特急などで使用されたが、1987〜1988(昭和62〜63)年に9両がカニ24形500番代へ改造され、現在は15両が青森、宮原、熊本に在籍し 寝台特急「日本海」「トワイライトエクスプレス」「なは」や寝台急行「銀河」などで使用されている。

 カニ24 101〜116は 寝台特急「あさかぜ」「瀬戸」「安芸」の24系25形化により増備されたグループで、1977〜1980(昭和52〜55)年に新潟鉄工所、富士重工業で16両製造された。基本構造はカニ24形0番代と同様となっているが、東京発着の寝台特急の荷物取扱量増加に伴い荷物室が5tに変更されたため(カニ24形0番代は3t)、車体長がこれまでに比べ1m延長されて19.5mとなっている。また、後位側妻面の形状が切妻形貫通式に変更され、荷物室部分の屋根形状が普通屋根(丸屋根)に変更されている。台車はコイルバネのTR66Cを使用している。品川、宮原、下関に配置され 東京・大阪〜九州間の寝台特急などで使用されたが、1990(平成2)年に2両がカニ24形500番代へ改造され、現在は11両が青森、尾久、宮原に在籍し 寝台特急「出雲」「日本海」や寝台急行「銀河」などで使用されている。

 カニ24 501〜511は 上野〜札幌間直通列車(後の寝台特急「北斗星」)用としてカニ24形0番代100番代を改造したグループで、1987〜1990(昭和62〜平成2)年に土崎工で11両改造された。改造では 各種機器類の保温強化や機関吸気装置へ雪切装置を取り付けるなどの耐寒耐雪改造が行われ、車体の飾り帯はステンレス(2本)から金色テープ(3本)に変更された。札幌、青森、尾久に配置され、寝台特急「北斗星」「エルム」「あけぼの」「出雲」などで使用されているが、2000(平成12)年に1両が「カシオペア」用の予備電源車カヤ27形へ改造された。

カニ24 7
カニ24 7(熊クマ
沼津駅、2004年 5月 9日

 <車両履歴>
  カニ24 7 (1974年/新製)
カニ24 14
カニ24 14(大ミハ
敦賀駅、2005年11月16日

 <車両履歴>
  カニ24 14 (1976年/新製)
カニ24 106
カニ24 106(大ミハ
弘前駅、2002年 8月14日

 <車両履歴>
  カニ24 106 (1977年/新製)
カニ24 501
カニ24 501(札サウ
札幌運転所、1993年 7月30日

 <車両履歴>
  カニ24 2  (1974年/新製)
    ↓
  カニ24 501 (1987年/改造)
カニ24 502
カニ24 502(札サウ
函館駅、2002年 8月15日

 <車両履歴>
  カニ24 19 (1976年/新製)
    ↓
  カニ24 502 (1987年/改造)
カニ24 509
カニ24 509(東オク NEW
札幌運転所、1993年 7月27日

 <車両履歴>
  カニ24 24 (1976年/新製)
    ↓
  カニ24 509 (1987年/改造)



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◆カニ25
 カニ25 1, 2(旧カニ22)
準備中につき、暫くお待ち下さい。



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◆マヤ24 (カヤ24)
 マヤ24 1〜10
 カヤ24 1〜10(旧マヤ24)
 マヤ24形は24系客車のサービス用電源を供給するために登場した電源装置付き職用車で、1973(昭和48)年に新潟鉄工所、富士重工業、日本車輌で10両製造された。20系客車の後継車14系客車では分散電源方式が採用されていたが、北陸トンネル火災事故などにより再び集中電源方式に変更されたために登場した電源車で、登場当時は客貨分離が進んでいたため荷物車(マニ20形など)ではなく職用車「ヤ」となっている。機関室にはインタクーラー付のディーゼル機関 DMF31Z-G(430PS/1200rpm)と発電機 DM95(300kVA)を組み合わせた発電装置が2基搭載されており、三相60Hz/440Vの電力を編成全車に給電できるようになっている。台車はコイルバネのTR54Cを使用している。向日町に配置され 大阪〜九州間の寝台特急などで使用されたが、1974〜1975(昭和49〜50)年に新聞輸送の開始に伴い高砂工にて業務室が荷物室に改造されたため、全車10両ともカヤ24形へ形式変更された。青森、向日町に在籍し 寝台特急「日本海」や寝台急行「銀河」などで使用されたが、2003(平成15)年までに全車廃車され形式消滅となった。

カヤ24 3
カヤ24 3(盛アオ
青森駅、2002年 8月16日

 <車両履歴>
  マヤ24 3 (1973年/新製)
    ↓
  カヤ24 3 (1975年/改造)
    
   −−− (2003年/廃車)


《参考文献》
 ・鉄道ピクトリアル: 「新車年鑑 1988年版」1988-5 増刊(No.496) 鉄道図書刊行会
「新車年鑑 1990年版」1990-10 増刊(No.534)
「特集 14・24系寝台車 (I)」1991-8(No.547)
「特集 14・24系寝台車 (II)」1991-9(No.548)
 ・鉄道ファン: 「特集:ブルートレイン+客車列車」1996-2(No.418) 交友社
「特集:ブルートレイン事情」1997-6(No.434)
 ・Rail Magazine: 「客車列車 世紀末を走る。」2000-10(No.205) ネコ・パブリッシング
 ・「100年の国鉄車両2」1974 交友社
 ・「国鉄車両形式集8 客車 貨車」1987 山と渓谷社
 ・「国鉄特急編成史 機関車・客車編」1999 弘済出版社
 ・「JR気動車客車編成表」各年版 ジェー・アール・アール
 ・「JR全車輌ハンドブック」各年版 ネコ・パブリッシング

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