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クロ481-1
クロ481-1(鹿カコ  博多駅、1989年 1月 7日
クロ481形0番代
(クロ481-1〜5)
 1968(昭和43)年10月ダイヤ改正における特急「あいづ」「やまばと」の運転開始とともに登場した483・485系交直流電車のグリーン制御車(Tsc、登場時は1等制御車)で、1968〜1969(昭和43〜44)年に日本車輌で5両製造された。サロ481形の前位側便所・洗面所部分にクハ481形0番代の先頭部が取り付けられた構造で、客室は1,160mmのシートピッチで回転リクライニングシートが並んだ配置となっており(定員36名)、出入台横には乗務員室、業務控室が設置されている。ボンネット部分には150kVAの電動発電機(MG)と空気圧縮機(CP:C3000A)が搭載されており、冷房装置はキノコ形のAU12(2ユニット入り2台)となっている。台車はクハ481形0番代と同じTR69Aを使用している。仙台に配置されて特急「あいづ」「ひたち」などで使用され、クロ481-1, 2の2両は南福岡に転属して1976(昭和51)年から特急「みどり」などで使用された。仙台に残った3両は1983(昭和53)年にクハ481形600番代に格下げ改造されたが、クハ481-602に改造されていたクロ481-4は1988(昭和63)年に復元改造された。1988(昭和63)年以降は鹿児島に配置されて特急「にちりん」で使用されたが、1993(平成5)年までに廃車となった。


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