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クモハ716-207
クモハ716-207(鹿カコ  西鹿児島駅、1990年 2月10日
クモハ716形200番代(クモハ716-201〜207)
 大分・鹿児島地区用として老朽化した急行形475系の機器を利用して車体更新した717系交流電車の制御電動車(M'c)で、モハ474形を種車として1986〜1988(昭和61〜63)年に小倉工、鹿児島車両所で7両が改造された。改造では 先に仙台地区に投入された近郊形717系0・100番代と同様に2扉セミクロスシートの車体を新製し、クモハ717形200番代との2両ユニットを基本とするために後位側にパンタグラフを搭載している。暖地向けのため713系と同様に雪切室は省略されており、出入扉も自動扱いのみとなり、抑速ブレーキなどの制御回路も種車のままになっている。国鉄時代に登場したクモハ716-201〜204はクモハ713形と同一の窓配置になっているが、JR化以降に追加投入されたクモハ716-205〜207は戸袋窓が廃止され、車内のクロスシートも片側2ボックスに半減されている。冷房装置は電動発電機(MG)が不要な集中形のAU710を1台搭載し、台車はDT32Bを使用している。大分、鹿児島に配置されて同地区周辺の区間運転などに使用されたが、現在は7両とも鹿児島に集中配置されて鹿児島本線川内〜鹿児島中央間、日豊本線延岡〜鹿児島中央間で使用されている。


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